「バスケがしたい」「吹奏楽の強い学校がいい」——部活は学校選びの大きな動機です。ところが部活の情報は学校ごとにバラバラで、比較しづらいのが実情。そこで東京スクールデータ編集部は、東京23区の全日制高校300校の部活動を全校、公式サイトの部活動紹介ページで裏取りしてデータベース化しました(2026年7月時点)。この一次データから見えた「23区の部活のリアル」です。
8,589部の内訳は運動系4,007・文化系4,582。イメージに反して、23区の高校では文化系の部・同好会のほうが多いのです。天文・鉄道研究・クイズ研究・競技かるたなど、文化系は分野の細分化が進みやすく、学校の個性が最も出る領域でもあります。「やりたいことが決まっていない」人こそ、文化系の一覧を眺めると学校の性格がつかめます。
| 順位 | 学校 | 部・同好会数 |
|---|---|---|
| 1 | 開成(荒川区) | 77 |
| 2 | 西(都立・杉並区) | 59 |
| 3 | 東京成徳大学(北区) | 50 |
| 4 | 早稲田大学高等学院(練馬区) | 49 |
| 5 | 國學院大學久我山(杉並区) | 46 |
| 6 | 城北(板橋区)・豊島岡女子学園(豊島区)・駒場東邦(世田谷区) | 45 |
| 9 | 駒場学園(世田谷区) | 43 |
| 10 | 新宿山吹(都立・新宿区)・帝京(板橋区)・朋優学院(品川区) | 42 |
1位の開成は77部と、2位の西(59部)に大差。俳句・囲碁・折り紙からボート・クイズ研究まで、まさに「何でもある」状態です。注目したいのは都立の西と新宿山吹がトップ10に入っていること。「部活の充実=私立」というイメージは、データで見ると必ずしも正しくありません。男子校・伝統校が上位に多いのは、同好会文化が代々受け継がれやすいからと考えられます。

「その部活がある学校の数」で見ると、上位は屋内球技が独占します。
文化系では美術(237校)・吹奏楽(233校)・演劇(222校)・軽音楽(215校)・写真(200校)が上位。目を引くのはダンス部の226校で、サッカー(236校)とほぼ同水準まで普及しています。ここ10年で「ダンスは定番部活」になったことがデータからも裏付けられます。
硬式野球でも175校(58%)にとどまり、4割の学校にはありません。女子硬式野球・アメフト・ボート・馬術・かるた・鉄道研究などはさらに設置校が限られます。「入りたい部活が決まっている人」ほど、志望校リストを部活の有無でふるいにかけることをおすすめします。
公式サイトで休部・活動休止中の部を明示している学校は21校ありました。実際には明示していない学校でも、部員数減少で事実上活動していないケースがあります。パンフレットの部活一覧は「過去に存在した部」も載りがちなので、①公式サイトの活動報告の更新日、②説明会での「今、部員は何人ですか」という質問の2つで実態を確かめるのが確実です。
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