大学合格実績の読み方 — 「のべ人数」のカラクリと本当に見るべき数字
東京スクールデータ編集部 | 公開 2026-08-08
📌 この記事のポイント
- 合格実績の数字は「のべ人数か実人数か」「現役か既卒込みか」で見え方が大きく変わる
- 大事なのはトップ層の実績より「真ん中の生徒がどこへ進んだか」
- 実績の「読み方」を知っている家庭は、説明会での質問が変わる
「GMARCH合格120名!」——学校案内のこの数字、そのまま受け取ると判断を誤ることがあります。合格実績はウソではないけれど、見せ方の流儀がある世界。当サイトが300校の進学データを整理する中で身についた「読み方」を共有します。
数字のカラクリ4選
| カラクリ | 説明 |
| のべ人数 | 1人が5学部に受かれば「5名」と数える方式。実際の進学者数とは別物。のべ表記自体は業界標準だが、生徒数で割って比べないと規模の違う学校を比較できない |
| 既卒(浪人)込み | 「現役のみ」か「既卒含む」かで数字は大きく変わる。注記の小さい文字を確認 |
| 合格と進学の差 | 「合格者数」は辞退者を含む。「進学者数」を公表している学校は情報開示に誠実な傾向 |
| コース間の偏り | 実績の大半を特進コースが稼いでいて、一般コースの進路は別物ということも。自分が入るコースの実績を見る |
本当に見るべきは「真ん中の進路」
学校案内のトップに載るのは最上位層の実績です。しかし入学者の大半は学年の真ん中で3年間を過ごします。つまり知るべきは、成績中位の生徒が現実にどこへ進学しているか。この質問に具体的に答えてくれる学校は、進路指導の実態を把握している学校です。

💡 編集部メモ:当サイトの各校ページでは、進学実績を公式発表ベースで「年度」と「集計範囲」を付けて掲載するようにしています。以前、同じ学校の実績が資料によって76名と103名に割れていた事例を調査したところ、年度と集計範囲(対象大学の定義)の違いでした。数字が食い違ったら、まず定義を疑うのが正解です。
説明会で使える質問3つ
- 「この合格者数は現役のみですか、のべ人数ですか」
- 「成績が真ん中くらいの生徒は、例年どのあたりの大学に進学していますか」
- 「進学者のうち、一般受験と推薦(指定校・総合型)の割合はどのくらいですか」(指定校推薦の仕組みはこちら)
よくある質問
実績が伸びている学校は良い学校?
伸びの理由を見ます。カリキュラム改革による伸びなら再現性がありますが、特定年度の優秀な学年による一時的な数字のこともあります。3〜5年分の推移で見ると安定感が分かります。
大学付属校の実績はどう見る?
内部進学率と他大学受験の実績を分けて見ます。「付属だが他大学受験にも強い」学校と「内部進学が前提」の学校では、入学後の空気が別物です(
都立と私立の選び方のケース2参照)。
実績データを見るなら
各校ページの「進学実績」タブに、公式発表ベースの合格実績を年度付きで掲載しています。ランキングには国公立合格者数の一覧もあります。
本記事の集計・分析は、当サイト台帳(東京23区の全日制高校300校)と各校公式サイト・東京都教育委員会等の公的資料をもとに編集部が独自に行ったものです。制度・基準・日程は変更されることがあります。最新・正確な情報は必ず各校公式サイト・公的機関の発表でご確認ください。
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