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大学合格実績が比較できない理由 — 265校で232通りの書き方

東京スクールデータ編集部 | 公開 2026-08-20
📌 この記事のポイント

学校案内の合格実績を並べて比べたくなりますが、実はそのまま比べることができません。23区265校の合格実績の書き方を機械的に数えたところ、注記のパターンが232通りありました。ほとんどの学校が独自の数え方をしている、ということです。

265実績を公表
232通り注記の書き方
216先頭が数値で始まる

実際に使われている書き方

書き方意味
2026春・現役のみその年の卒業生だけ。いちばん実態に近い
2026春・現役+過年度浪人生の合格を含む。数字は大きくなる
延べ数1人が5学部に合格すれば5とカウント
過去5年累計5年ぶんの合計。1年あたりでは5分の1
3か年抜粋・人数非公表大学名だけ。人数は分からない
学部別表の合算値学校が公表する表を足した数
進学者数合格ではなく実際に入学した人数
※当サイト台帳の「GMARCH 合格者数」欄の注記を機械的に分類した結果です。国公立・早慶上理の欄も同じ状況でした。
⚠ いちばん大きな差が出るのはここ合格者数と進学者数、そして延べ数と実人数です。私立大学は1人が複数学部を併願するのが普通なので、延べ数で数えると実人数の2〜3倍になることがあります。「MARCH 200名合格」と書かれていても、実際に進学したのは60名ということが起こります。数字の大小より、まずどちらの数え方かを確認してください。

比べるための3つの確認

  1. 卒業生数を確認する。分母が分からなければ割合が出せない。1学年200名の学校と400名の学校では同じ合格者数の意味が違う
  2. 現役かどうかを確認する。過年度生を含む学校は数字が積み上がる
  3. 延べか実人数かを確認する。学校案内の脚注か、公式サイトの進路ページに書かれていることが多い

この3点がそろえば、卒業生に対する割合という共通のものさしで見られるようになります。当サイトでも学校ページに進路の情報を載せていますが、数え方が学校ごとに違うため、割合の自動計算はしていません。読むときに前提を確かめていただく前提でそのまま掲載しています。

附属校の実績はさらに注意が必要

大学の附属校では、系列大学への内部進学と外部受験の合格が同じページに並ぶことがあります。「合格者数」に内部進学の推薦が含まれているかどうかで印象は大きく変わります。大学附属41校データもあわせてご覧ください。

生徒イラスト(イメージ)
💡 編集部メモ:232通りという数字は、学校が読者を惑わせようとしている結果ではありません。公表の仕方に決まった様式がないので、各校が自分の学校をいちばんよく表せる形で出しているだけです。だからこそ読む側が前提をそろえる必要があります。慣れてくると、注記の書き方そのものが情報になります。細かい条件まで書いている学校ほど、数字の扱いに誠実だと考えてよいと思います。

説明会で聞くとよい質問

よくある質問

実績が良い学校に入れば同じ結果になりますか?
実績は上位層が作っている場合が多く、学校全体の平均とは違います。コース別・類型別の実績を見せてもらうと、自分が入る位置での見通しが立てやすくなります。
数字を公表していない学校は避けるべきですか?
そうとは限りません。人数非公表でも進学先の大学名を出している学校はあります。規模の小さい学校では個人が特定されるため非公表にすることもあります。
塾や情報サイトの実績ランキングは信用できますか?
元になっているのは各校の公表値なので、この記事で挙げた前提の違いはそのまま残ります。順位を見るときも、数え方がそろっているかを確かめてください。

あわせて読む

大学合格実績の読み方で基本の見方を、指定校推薦の仕組みで推薦のルートを、偏差値の正しい使い方で数字との付き合い方をまとめています。

本記事の集計・分析は、当サイト台帳(東京23区の全日制高校300校)と各校公式サイト・東京都教育委員会等の公的資料をもとに編集部が独自に行ったものです。制度・基準・日程は変更されることがあります。最新・正確な情報は必ず各校公式サイト・公的機関の発表でご確認ください。

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