偏差値が高い高校ほど倍率も高い? — 都立は1.69倍から1.00倍まできれいに対応
東京スクールデータ編集部 | 公開 2026-08-27
📌 この記事のポイント
- 偏差値と実質倍率の両方がある163校を集計。都立94校では偏差値帯と倍率がきれいに対応
- 都立の中央値は偏差値65以上で1.69倍 → 44以下で1.00倍と、帯が下がるほど下がる
- 私立63校は動きが違う。65以上だけ2.50倍で、それ以外はほぼ1.0倍台
「偏差値が高い学校は倍率も高い」というのは、感覚としては納得しやすい話です。でも実際のデータで見ると、都立と私立でまったく違う形が出てきます。当サイトの台帳から、偏差値と実質倍率の両方が確認できた163校を偏差値帯別に並べました。
163校集計した学校
1.69倍都立・偏差値65以上
1.00倍都立・偏差値44以下
2.50倍私立・偏差値65以上
都立94校:偏差値が下がると倍率も下がる
※実質倍率の中央値。当サイト台帳で偏差値と実質倍率の両方が確認できた都立94校。倍率の年度は学校ごとに異なります。
都立はきれいに階段状になりました。偏差値65以上で1.69倍、45〜49で1.02倍、44以下で1.00倍。偏差値49以下の55校では、中央値が1.0倍台の前半に張りつきます。受けた人がほぼ全員通っているという状態です。
ただし「1.00倍だから確実に受かる」ではありません。募集人員と受検者数がほぼ同数だったという意味で、当日の得点が基準に届かなければ不合格になります。
私立63校:形がまったく違う
※同じ条件で集計した私立63校。偏差値45〜49は2校のため掲載していません。
私立は偏差値65以上だけが2.50倍で、そこから下は1.0〜1.1倍にそろいます。都立のような階段にはなりません。
理由は私立入試の構造です。私立の一般入試には併願優遇で出願する受験生が多く含まれます。基準を満たして個別相談を通っていれば実質的に合格が見込める形なので、倍率としては1倍前後に落ち着きます。上位校は併願優遇を置かず学力一本で選抜するため、そこだけ倍率が跳ね上がります。併願優遇の仕組みはこちらにまとめました。

💡 編集部メモ:倍率を志望校選びの材料にするなら、都立と私立で意味が違うことを先に押さえてください。都立の倍率は「その学校を第一志望にした人の数」に近く、私立の倍率は「併願優遇を含む出願者の数」です。同じ1.2倍でも中身が違います。そして倍率は年で動きます。前年に倍率が上がった学校は翌年に敬遠されて下がる、という揺り戻しもよく起きます。倍率で志望校を変えるより、過去問の得点で判断するほうが安定します。
この集計の限界
- 倍率の年度は学校ごとに違います。すべてが同じ年の数字ではありません
- 推薦と一般を分けずに、台帳に記載のある実質倍率を使っています。都立の推薦・一般の内訳は推薦倍率と一般倍率のデータをご覧ください
- 都立の60〜64帯は3校しかありません。帯の中で学校数に偏りがあります
- 偏差値の出典は各校ページに記載しています。偏差値がない学校はこちら
よくある質問
倍率が低い学校は「入りやすい学校」ですか?
倍率と合格ラインは別の話です。倍率1.0倍でも、学力検査で一定の点を取る必要があります。目安としては倍率より偏差値と過去問の得点を見てください。
倍率はどこで確認できますか?
都立は東京都教育委員会が応募状況を公表します。私立は各校が公表する場合としない場合があります。当サイトの各校ページには、台帳で確認できた実質倍率を掲載しています。
163校しかないのはなぜですか?
偏差値と実質倍率の両方が台帳で確認できた学校に限ったためです。どちらかが確認できない学校は集計に含めていません。
数字から学校を探す
実質倍率データ、偏差値帯別マップ、偏差値の正しい使い方をあわせてどうぞ。
本記事の集計・分析は、当サイト台帳(東京23区の全日制高校300校)と各校公式サイト・東京都教育委員会等の公的資料をもとに編集部が独自に行ったものです。制度・基準・日程は変更されることがあります。最新・正確な情報は必ず各校公式サイト・公的機関の発表でご確認ください。
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