実質倍率データ — 中央値は1.16倍。半数の学校は1倍台
東京スクールデータ編集部 | 公開 2026-08-18
📌 この記事のポイント
- 倍率を確認できた206校のうち、数値で比較できる162校の実質倍率の中央値は1.16倍
- 半数以上の学校は1.0〜1.3倍。倍率が高い学校は一部で、2倍を超えるのは限られる
- 倍率は入試区分(推薦・一般・回次)ごとに別物。学校間の単純比較には向かない
「あの学校は倍率が高いから」という言い方をよく聞きます。ただし倍率には応募倍率と実質倍率があり、さらに推薦と一般でまったく数字が変わります。23区の高校206校ぶんのデータから、倍率の実際の分布と、正しい見方を整理します。
1.16倍実質倍率の中央値
206校倍率を確認できた学校
106校うち都立
93校うち私立
実質倍率とは
よく目にする「応募倍率」は応募者数 ÷ 募集人数です。出願したあとに欠席する人がいるため、実質倍率のほうが低くなるのが普通です。学校選びで見るべきなのは実質倍率のほうです。
分布は1倍台に集中している
数値として比較できた162校を見ると、中央値は1.16倍でした。「半分の学校は1.16倍以下」ということになります。倍率が3倍4倍という話は、全体から見ればごく一部の学校の話です。
| 高い側の例 | 倍率 | 低い側の例 | 倍率 |
| 朋優学院 | 5.29倍 | 八潮(都立) | 0.60倍 |
| 広尾学園 | 4.80倍 | 深沢(都立) | 0.55倍 |
| 芝浦工業大学附属 | 4.50倍 | 橘(都立) | 0.51倍 |
| 青山学院 | 3.70倍 | 科学技術(都立) | 0.48倍 |
| 東京学芸大学附属 | 3.36倍 | 大森(都立) | 0.45倍 |
※各校が公表する直近の実質倍率です。入試区分(推薦・一般・第1回/第2回など)が学校ごとに異なるため、この数字を横並びで比較することはできません。参考値としてご覧ください。
⚠ ここが落とし穴:倍率は「どの入試の数字か」で別物になります。同じ学校でも、推薦は3倍で一般は1.2倍ということが普通にあります。私立の複数回入試では、第1回は低く第2回・第3回で跳ね上がるのが典型です。数字を見たら必ず「何の倍率か」を確認してください。学校間で比べたいときは、同じ区分どうしでしか比べられません。
倍率が1倍を下回るのはどういうことか
実質倍率が1.0を切る学校があります。受験者より合格者が多いように見えますが、これは募集人数に届かなかったという意味です。都立では二次募集や分割後期募集につながります。
倍率が低い=入りやすい、とは言い切れません。専門学科の学校では、志望動機や適性の面接が重視されるためです。学科の系統は普通科だけじゃないにまとめています。

💡 編集部メモ:倍率の話でいちばんよく聞くのは「去年より上がったから今年は下がる」という読みです。実際にそうなる年もありますが、募集人数の変更や近隣校の動きで簡単に崩れます。倍率は出願が締め切られてから分かる数字なので、対策には使えません。自分の得点力を合格ラインに届かせることだけが手元でできることです。倍率は結果を振り返るときの材料と考えてください。
倍率をどう使うか
- 前年だけを見ない。3年ぶん並べると、その学校の傾向が見える
- 倍率より合格ラインを見る。倍率が上がっても合格ラインが動かない学校はある
- 推薦と一般を分けて考える。推薦の倍率が高くても一般は落ち着いていることが多い
- 倍率の変動要因を確認する。近隣校の募集停止・新コース設置・改称で動く
よくある質問
倍率が高い年は避けたほうがいいですか?
倍率は出願の締切後に分かるため、事前に避けるのは困難です。倍率に振り回されるより、合格ラインに対して自分の得点力がどこにあるかで判断してください。
内申点の仕組みと
過去問の使い方が参考になります。
都立の倍率はいつ発表されますか?
出願後に応募倍率が、入試後に実質倍率が都教育委員会から公表されます。応募の取下げ・再提出の期間があるため、応募倍率は途中で変わります。
私立の倍率が高いのはなぜですか?
併願で受ける人が多いためです。合格しても入学しない受験者が相当数いるため、学校は募集人数より多く合格を出します。倍率の高さがそのまま難しさを表すわけではありません。
入試のしくみを確認する
令和8年度 都立高校入試の変更点、都立推薦の仕組み、併願優遇とはをあわせてどうぞ。
本記事の集計・分析は、当サイト台帳(東京23区の全日制高校300校)と各校公式サイト・東京都教育委員会等の公的資料をもとに編集部が独自に行ったものです。制度・基準・日程は変更されることがあります。最新・正確な情報は必ず各校公式サイト・公的機関の発表でご確認ください。
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